口腔内科は、口腔に限局した疾患の他に全身疾患の口腔症状について診断し、外科的なアプローチ（手術）をとらずに口腔疾患の治療を担当する分野です。炎症や口腔粘膜疾患、唾液腺疾患、神経疾患、口腔心身症、顎関節症、味覚障害などが該当します。

２週間以上治らない場合は口腔癌の他に前癌病変や前癌状態といった病変の可能性もありますので、必ず口腔内科で診てもらいましょう。

物理的な刺激（歯の鋭縁や歯列不正、入れ歯）、口腔乾燥症、鉄欠乏性貧血などの全身疾患、真菌による感染症、神経痛、舌痛症など原因は様々です。症状が長く続けるようでしたら、一度ご相談ください。

骨粗鬆症の薬や一部の癌の顎骨転移を防ぐ薬には骨を強くする作用を有する一方で、副作用として顎の骨が壊死してしまう副作用を有するものがあります。顎口腔領域に炎症がないか、お薬手帳持参のもと一度診察を受けましょう。

口呼吸することにより口の中が乾きやすくなって、歯石や歯垢が溜まりやすくなります。唾液による自浄作用がなくなることで、口の中の細菌の活動性を高めてしまうなど、悪影響があります。

睡眠中に無呼吸あるいは低呼吸が断続的に続く疾患で、その結果日中の眠気や怠さを自覚します。循環器症状や他の臓器の影響も鑑み、当院以外の医科(内科)での検査診断が必要になります。その後、当院では診断結果をもとにマウスピースを作成し治療するほか、場合によって顎骨を延長する手術を行うことがあります。